アスベストについて勉強しよう
こんにちは。
株式会社大藤興業と申します。
解体業を営んでいます。
本社は茨城県にありますが、東京都江戸川区に営業所をかまえ、都内を中心に関東圏内において幅広く活動しています。
アスベストってなんだろう?
仕事柄『アスベスト』という言葉を何度も耳にします。
その度にアスベストって危険なんだな、と認識はあっても深く理解していなかったなと思い勉強してみようと思いました。
アスベストって石綿と書くのをご存じですか?
危険=人工的に作られたものと思いがちですが実はアスベストは天然に産する線維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。
その特徴は鉱石でありながら非常に細かい、線維状の物質であることです。
アスベストをほぐしていくと微細な針の形になりますがその細さは髪の毛の5000分の1だそうです。こうなると人の目には見えませんね。
だからこそ人が容易に吸い込めてその微細ゆえに成分が肺の細胞までいたってしまうそうです。
そのため体調不良を起こしてしまう、非常に危険なものなんですね。
古い建物は要注意!
アスベストが使われ始めたのは昭和30年頃から、アスベストが人体に影響を及ぼすとわかってからもその使い勝手のよさから数十年も使用が黙認されてきました。
アスベストの含有建材は内装材、外装材、屋根材、煙突材と至るところに使われていました。
昭和50年にアスベストの使用に規制がかかり今後新たに製造されることはありませんが、古い建物を壊す際にはアスベストが使われているかもしれないと考えなくてはなりません。
アスベストの調査をしよう
解体工事を進めるにあたり、建物にアスベストが使われているかどうか調査することが必要です。
環境省のサイトに以下の文言が載っていました。
建築物等を解体し、改造し、又は補修する作業を伴う建設工事の元請業者は当該建築物等に石綿含有建材の使用の有無について調査する必要があります。
そのうち以下条件に該当する場合は、当該調査の結果を都道府県または大防方政令市に報告する必要があります。
①建築物を解体する作業を伴う建設工事であって、当該作業の対象となる床面積の合計が80㎡以上であるもの
②建築物を改造し、又は補修する作業を伴う建設工事であって、当該作業の請負代金の合計額が100万円以上であるもの
③工作物を解体し、改造し、又は補修する作業を伴う建設工事であって、当該作業の請負代金の合計額が100万円以上であるもの
石綿事前調査結果報告システム
そしてその報告は石綿事前調査結果報告システムを利用することになります。
GビズIDの登録が必要になりますが、一度登録するとオンラインで簡単に報告ができるようになります。
弊社も遅ればせながら現在準備中です。登録が済めば弊社も活用していきたいと思います。
アスベストは誰でも調査できるの?
使用は禁止されていてもまだまだ問題が山積みなアスベスト。
取り扱いには十分な注意が必要となります。
2023年10月1日以降は「建築物石綿含有建材調査者」による事前調査が義務付けられます。
誰でも調査できる時代はおわりました。
弊社も遅ればせながら現在資格取得に向け準備中です。
信頼のおける調査者にお願いしたいですよね!
アスベストに関してはこれからも知るべき、学ぶべき、気を付けるべきだと理解しました。
へ~危険なんだね~で終わらせず、正しい知識を持って向き合いたいと思います。