頭を垂れる稲穂かな

詠み人知らず


夏の終わり、この光景を目にすると多くの人がこの言葉を思い浮かべるのではないでしょうか。

『実るほど頭を垂れる稲穂かな』


稲が育ち実が大きくなると重たくて稲穂が垂れ下がり、お辞儀をしているように見えますよね。

きっとその姿は何万年も変わっていないのでしょう。

そのなかで誰かが詠んだこの歌、


『実るほど頭を垂れる稲穂かな』


この言葉は有名ですが実は誰が詠んだものかわからないそうです。


日本の田植えの歴史は三万年前の石器時代にまで遡るそうです。

日本の主食として人々の生活を支えてきた白米、お米、その歴史は想像もつかないほど遥か昔です。


繰り返される歴史のなかで誰かが詠んだ歌が2023年の今日も誰かの胸を打っています。

とてもとても美しいことだと思います。


セミの鳴き声と黄金の稲穂、これからも変わらない夏の光景として

ずっと続いてほしいと願います。